「半ドン」の由来とは?いつまで土曜授業はあったのか?

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半ドンって言葉、
使わなくなって久しい言葉だと思います。

今、学校は完全週休2日制になっていますし、
仕事で「土曜の午前中だけ」ってこともあんまり無いと思います。

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僕は当時、当たり前のように、
半ドンって言葉を使っていたのですが、
結局、なんで「半ドン」って言葉なのか、
由来も語源も全く知らずに大人になってしまいました。


で、気になったので、
今は亡き(?)半ドンの言葉の由来についてまとめてみました。




語源は、3種類の説がある。

半ドンの語源は3つの説があります。


1.「半土」が「半ドン」になった

午前授業(就業)だけで終わりなので、

いつものが休みの曜日というところから、

「半土」という言葉ができ、
その言葉から徐々に「半ドン」という言葉になったという説。


一番ひねりのないシンプルな語源な感じがしますし、
僕は普通にこれが由来だと思い込んでいたのですが、
これは一番真実性が低い説なようです。


個人的には、これじゃないならちょっと意外な感じもしますが、
たしかに「半土」→「半ドン」に言葉を変換する理由は
よく分かんないですからね。


完全に余談ですけど、
僕は世代的に第2・第4土曜日は休みだったので、
「1ヶ月の内、半分だけ土曜授業がある」
という意味かと思っていました。

僕が思っていたこれは、100%間違いです。




2.オランダ語がなまって生まれた

江戸時代に、
日本とオランダが出島で貿易をしていた時に、

オランダ語
「zondag(休日)」
という言葉が伝わり、

それがなまって
「ドンタク」
という言葉になり、

分が休み(ドンタク)の土曜日
「半ドン」と名付けたという説。


今現在、これが最も有力な説と言われています。



僕は、小中高の時しか使っていなかったので、
てっきり、今の学校制度ができてから
生まれた言葉だと思っていたのですが、

もしこの語源が本当なら、
400年以上も前から伝わってきた言葉
ということになりますね。


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3.空砲を撃つ「ドン」という音から

明治時代の太平洋戦争中、
まだ「時計」が普及していなかったため、
代わりにお昼の正午になると
空砲を撃って時間を知らせるという習慣を持った地域があり、

午前中が終わり、
が経った時に

ドンという音が鳴るため、
「半ドン」という言葉が生まれたという説。


なるほど。


時計が普及していなかった時代とはいえ、
午砲って長さ2M以上が一般的な大きさですし、
相当大きな爆音だったらしいので、


「半ドン」ってかわいい感じじゃなく、
「半ドゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!」
って感じだったんですかね。
(なんのこっちゃ)




3つも説があって、
真相がはっきりしていないということは、
おそらく、一番新しいであろう
1の「土曜日」説は多分違うんでしょう。


オランダ語が語源はまだ分かりますが、
「ドゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!」
が語源って、どうなんだろう……。




学校で「土曜授業」が終わった年

いわゆる「ゆとり教育」という言葉が浸透して久しい昨今ですが、
導入されたのは、もう10年以上も前。



まず1992年に、第2土曜日が休みになり、
3年後の1995年第4土曜日も休みに。


そして、小中学校は2002年
高校は2003年より、
週5日制が導入、
それにより土曜授業が廃止されました。



僕は、中学生の時に、
途中で土日休みに変わった世代なので、

その時は、
週休2日になったのがすごく嬉しかった反面、
土曜のお昼のなんとも言えない開放感を味わえなくなり、
名残惜しさもあったものです。



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「土曜授業」復活の声が6割以上。

NewsCafeが行った、
「土曜日授業は必要だと思う?」というアンケートでは、

土曜日は「午前中のみの授業数が良い」という回答が、
64%になりました。

【1位】午前中のみの授業数が良い (64.0%)

【2位】平日とは違う、工夫のある授業一つがいい(12.1%)

【3位】土曜は休みがいい(11.3%)

【4位】平日と同じ授業数が良い(11.1%)

引用:http://www.excite.co.jp/News/society_clm/20130717/Newscafe_sp_1303553.html


半数以上を占めていますから、
半ドンを復活させて欲しいという声はかなり大きい
のだと思います。



ただ、回答者の方は、
学生の方だけでなく、
社会人の方も多数回答されているみたいなので、

多分、実際の小中高生に聞いたら、
「休みがいい」という声が大半かとは思いますけど(^_^;)



個人的には、
ゆとり教育に対して反対の気持ちはないので、
土曜日は休みでも全然いいと思っているのですが、

ただ、半ドンの日にしか味わえない心地良さって、
振り返るといい思い出になっているのも確かです。


いつもなら学校に居なきゃいけない時間に、
外靴に履き替えて玄関を出た時の、
土曜の午後の青空の、なんとも言えない開放感とか。

いつもなら給食を食べるところを、
家族に作ってもらった昼食を食べたあの味とか。

友達と午後から遊ぶ約束して、
また家を出る時のワクワク感とか。


もう一度子供たちが
そういう気持ちを感じてみるのもいいのかもしれません。




まとめ

以上を簡単にまとめると、

・「半ドン」という言葉の語源には3つの説がある

・1つ目は、半分が休みの土曜日というところから

・2つ目は、オランダ語の「ドンタク(休日)」という言葉から

・3つ目は、午砲の「ドン」という音から

・学校で半ドンが無くなったのは、2002~2003年時

・半ドンの授業を復活させて欲しいという声も多数上がっている

という感じです。



今となっては、
ほとんど死語になっているものなので、
これからの若い世代の人には通じない言葉だと思いますが、

逆を言えば、
死語に近いものだからこそ、
「半ドン」って言葉を聞いただけで蘇る気持ちもあったりします。


言葉は風化しても、
そういう気持ちは持っていたいものです。


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カテゴリ:雑学  [コメント:3]

コメントは3件です

  1. 霧雪 より:

    あなたは帰宅部じゃないの?

    自分は体育会系の部活やってたから、土曜日は「半ドン」と言っても、午後は結局部活やらされて弁当持参とかで帰る時間は平日と同じだった。

    そのうち午後まで授業がかかるようになって、給食も出た気がする。

    • huyu より:

      霧雪さん、
      コメントありがとうございます。

      土曜でも給食出たんですか⁉︎
      僕の学校でそれは無かったので、
      ちょっと新鮮な話です。

      ご指摘の通り、
      小学校の時は部活などはやっておらず、
      中学の部活は、休日練習は日曜だけだったので、
      土曜日に学校に残るってほとんど無かったです。

      貴重なコメントありがとうございます。
      僕の経験からでは分からなかったことなので。

  2. はっぱ より:

    就業でも半ドンの開放感はありましたね。
    土曜日の午後はデートしたり、何か食べたりか、映画見たり、遊びに行ったり、買い物を楽しんだり、結構有意義に過ごしていましたよね。
    僕は就業でも半ドンはありかなと思います。
    消費を促すにもいい機会だし。と考えています。

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