「おむすびころりん」の結末までのあらすじと、
ラストの異なる3つの終わり方をまとめました。
忘れてしまった方、読んだことのない方は
是非ぜひ参考にしてもらえるとうれしいです。
あらすじ
早速ストーリーを紹介します。①おむすびを渡そうとしたら、コロコロ転がってしまった
昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました。お婆さんは、お爺さんのために「おむすび」を作るのが日課で、
お爺さんはそれが大好きでした。
そして、山へしばかりに行ったお昼休み、
彼の周りにスズメ達がやってきたので
彼はおむすびを分けてあげようと思い、渡そうとしたところ、
思わず手が滑ってしまい、おむすびがコロコロ。
そこは山だったので
下り坂をどんどん転がっていきます、
下にはウサギやタヌキもいたのですが、
それをキャッチすることはできず
地面にあった少し大きな穴に落ちてしまいました。
②そこはネズミ達の住み家
落ちてしまってあ然としている彼らをよそに、穴の中からは陽気な歌が聞こえてきました。
しかし、その歌はすぐに終わってしまいました。
あまりにも楽しそうに歌っていたので
「もう1つおすむびを入れたらどうなるだろう?」
と、思いもう1つ放りこんでみると、
またしても陽気な歌が!
その歌につられて
おじいさんたちも気が付けば踊っていました。
そうしていたら足が滑ってしまい、
今度は彼が穴の中へ!
そこには、たくさんのネズミ達がいました。
③「うちでのこずち」をもらう
ネズミ達は、上から降って来たおむすびを使ってみんなで歌いながらお餅をついていたのです。
「それができたのはお爺さんのおかげ」と
感謝を込めて彼に「うちでのこづち」をプレゼントしました。
彼はそれを嬉しそうに受け取ると
帰ってお婆さんにそれを見せ、こづちを振ってみました。
するとそこから、大判・小判・宝物がザクザクと!
それを見た彼等は、
「せっかくだから、これを困っている人達に分けてあげよう!」
と家を飛び出しました。
3つの異なるラスト
上記の内容は同じなのですが、結末は、その本や地域などによって異なります。
今回はその中で、メジャーなラストを3つ紹介します。
①こずちを持って帰ってハッピーエンド
これは、「上記のあらすじが最後」の終わり方。小さな子供向けの絵本として出版されているものは
ここで終わっている場合が多いです。
個人的には、悪者が一切出て来なくてすっきりしているので
この終わり方が一番好き。
②別のお爺さんが、こずちを奪おうとした
「その話を聞きつけた別のお爺さんが、ネズミの穴に行ってこずちを奪おうとする」
という展開の話もあります。
そのストーリーでは、
主人公のお爺さんに対し「大きなこずちと小さなこずちどっちがいい?」
という選択があり、彼は「小さい方」を選択。
そして別のお爺さんは
「力づくで両方奪おうとする」という選択をします。
結局、途中でネズミ達に噛みつかれて反撃にあい、
あえなく観念して終わる、という展開。
わかりやすい悪者が出てくる、というのも、
日本の昔話の典型パターンの1つですから
主人公の彼がより引き立って分かりやすいと言えます。
また、子どもが幼い頃に読むことで
「独りよがりな悪いことはしちゃいけないんだ」という教訓にもなりますね。
③お爺さんが行方不明になる
上の2番目の終わり方は「反撃されて終わる」というものですが、そうではなく、
「2つのこずちを持って帰ろうとしたら、迷子になって行方不明になってしまう」
という終わり方もあります。
最終的には、穴の中からずっと出ることができず
彼はモグラになってしまう、という展開です。
捉え方によってはコミカルで面白い最後ですし、
捉え方によってはちょっと怖い終わり方ですね(^_^;)
個人的には
あんまり悪い方のお爺さんをいじめないであげてーって気持ちになりますが
一般的には、それくらいはっきり落とし前を付けた方が面白いのかなー。
終わりに
不思議なもので、昔話の結末や詳細なストーリーって覚えているものは少ないですよね。
僕はこの作品、大人になってからあらためて読み返したんですが、
「ああ、うちでのこづちってこの話で出てくるものだったんだ!」
というレベルで忘れていました(忘れすぎ??)。
また、途中で歌ったり踊ったりという展開もありましたが、
その歌を作ってらっしゃる人もいたりして、
「子供の頃に聴いたら楽しかったんだろうな!」
という気持ちになります。
お子さんがいらっしゃる方などは
是非ぜひ読み聞かせてもらいたい作品です。
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