ポケモンが外国でヒットした理由。キャラクターの魅力が鍵

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今やポケモンはアメリカをはじめとして、
海外でも大人気ですが、

その理由の1つは
ポケモンたちの「キャラクター性」にあります。


今回は、
その部分を視点に、
アメリカで人気を博したわけについてまとめてみました。

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キャラクターの魅力について


グローバルなキャラクターを育てるという想い


前回の記事で、
『アメリカ人向けに「ハッキリした」ものに作り直された』
という話をしたのですが、

気になる部分を全てを作り直した
という訳ではありませんでした。




日本では、かわいいキャラクターが好かれる傾向にありますが、
アメリカでは「かわいい」よりも
「クールでカッコイイ」キャラクターがウケることが多いようで、

それに伴い、
かわいい系のモンスターが多いポケモンのキャラクターを、
「アメリカ人向けに作り直してみてはどうだろうか?」
という提案が出されました。


しかし、日本のポケモンのデザイナーたちはこれを断固拒否


そこには、
ゲームの設定だけではなく、
151匹の「キャラクターを育てた」
という想いがあったためでした。




久保雅一・畠山けんじ氏の著書「ポケモンストーリー」では、
こう語られています。

「子どもたちには、
 できるだけ日本からやってきたキャラクターだということを、
 感じさせないように気をつけました。
それは、日本製であることを隠すという意味ではなくて、
ポケモンがグローバルなキャラクターであるという
印象を与えたかった
から。
子どもたちが見ても、違和感のない、
グローバルなキャラクターに育ってほしいんです」

なるほど。


日本人なので中々ピンとはきませんが、
海外から見て「ポケモン=日本」
っていうイメージはあんまりないのかもしれません。


そうだとしたら、
よりグローバルに受け入れられているという意味で、
誇るべきことなのでしょう。


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「ピカチュウ」という絶対エースの存在

また、
ポケモン映画のPR活動を担当したラフォーニ氏は、


アン・アリスン氏が書いた
「菊とポケモン グローバル化する日本の文化力」
の中で、

ピカチュウのことを、
「すべての障害を超えている」
と表現しています。


初めて映画を見たとき、
私はピカチュウがいかにこれまでの概念を超えているかに気づきました。

キュートであることが、
ポケモンでは弱かったり無能だったりすることを意味しません

なるほど。

海外でも高い評価を得るとは、
さすがは俺のピカチュウ←



アニメでは、シリーズが変わっても
ピカチュウだけは他のポケモンと入れ替わったりはしませんし、

映画が海外で公開されるようになってから、
ポケモン映画のことを
「ピカチュウ・ザ・ムービー」
と名付けられているほどですからね。




チーム作り・助け合い精神への賞賛も

さらにアメリカ新聞紙のニューヨーク・タイムズでは、
こんな文面が記載されました。

チーム作り助け合いの精神といった、

米国社会でも賞賛はされながら、
実行しても大して報いられない価値観が強調されていて、

そこには顕著に日本的なものがある

なるほど。


たしかにパーティ作りなどでも、
弱点を補い合う編成にしなければ、
中々強いパーティを作ることはできませんし、

モンスターの通信交換なども、
基本的には相手がいて成立するもの。


指摘されるまで気づきませんでしたが、
そういう補い合う関係って、
日本的なのかもしれません。



また、
ポケモン映画の製作総指揮をとった久保雅一さんは、
インタビューでこんな事を言っています。

どこへ行っても子どもや親に変わりはないんです。
外国だからといって、そんなに差があるわけじゃない。


子どもたちの好きなものがそこにあり、
親たちの安心するものがそこにある。


だから、ワールドワイドでヒットしたんじゃないでしょうか。

引用:http://www.nintendo.co.jp/nom/0006/04/04c02.html


きっと、
その国その国に合ったものに
マイナーチェンジする必要はあるのでしょうが、

ポケモンを愛する事に、
国境なんて存在しないのでしょう(ドヤ顔)。


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「ポケモンセンター」も日本の観光地として人気

旅行情報サイト・TripAdvisorが集計した
「2008年 外国人からの注目度が高かった観光名所」
ランキングでは、

ポケモンセンター東京が、
築地市場 ・東京ディズニーランドに次ぐ3位になりました。



1位:築地市場
2位:東京ディズニーランド
3位:ポケモンセンター東京
4位:六本木ヒルズ
5位:東京ディズニーシー
6位:浅草寺
7位:金閣寺
8位:伏見稲荷大社
9位:スパワールド
10位:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

引用:http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=30381


This isニッポンの金閣寺や稲荷大社よりも上の順位って、
普通にすごいっすな(゚O゚)


そのくらい、ポケモンセンターだって、
立派なThis isニッポンってことなんですね。



ちなみに、
ディズニーランドなんかは海外進出をしているわけですが、
ポケモンセンターはほとんど海外に存在しません。


そう考えると、
「本場でポケモングッズ買っておかなければ」
というオタク精神が働くのかもしれません。




まとめ

以上を簡単にまとめると、

・グローバルなキャラクターを育てるため、
 キャラクター変更は行わなかった


・「ピカチュウ」は、様々な障害を超えられるほど魅力的

・チーム作り・助け合い精神に対しての評価もあった

・ポケモンセンターは、観光地としても人気がある

という感じです。



個人的な感想ですが、
なんだかんだ言っても
シンプルに「良いものはどこでも受け入れられる」のだと思いました。


もちろん、海外ではウケやすい・ウケにくい、
という差はあると思いますが、

そりゃ、こんなに魅力的なんだもの、
遅かれ早かれ受け入れられるよなー
と思いました。



関連記事
ポケモンがアメリカで人気の理由とは?アニメの変更点など


以上です。
読んでくれてありがとうございます。

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