あの花の小説版、アニメとの4つの違い、めんまのお願いなど

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媒体が変わると、内容も大きく変わる作品ってありますよね。

僕はあの花のアニメと小説、両方に触れてみて、
結構アニメと異なる部分も多いという印象でした。


でも、原作者はアニメも小説版も、
同じ人(岡田麿里さん)が書かれているので、
空気感は近かったりします


今回は、
そんな、あの花のアニメと小説の違う部分についてまとめてみました。

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アニメ版との違い

ここでは、アニメでは描かれてなくて、
小説では細かく書かれている描写を4つ紹介します。
※ネタバレ注意



アニメでは描かれてない描写4つ


1.めんまが亡くなった後の描写

アニメ版では、
めんまが亡くなった後の描写が描かれていませんが、
小説では、少しだけその部分も書かれています。


まずは、
お葬式での、じんたんめんまのお母さんのやり取りを引用します。

葬儀場の入口近くで、
親戚らしいおばさんに肩を支えられながら、
泣き崩れているめんまの母ちゃんを俺は見た。


化粧もまったくしなくて、髪すらきっと梳かしていない、
最初はめんまのばあちゃんなのかと思った。

それぐらい、一気に年をとってた。

そして、じんたんに対して、
めんまの母ちゃんの口から、
悪魔の呪いが発せられた


きっと何かを喋っていたんだと思うけれど、
もう、聞き取れるようなものじゃなかった。


ただただ、恐ろしくて、
俺は立ち尽くすしかできなかった



親父が頭をありえないぐらい深く下げて、
俺を引っ張っていった。

アニメでも「えれーおっかなかった」めんまの母ちゃんですが、
小説版でも、そのおっかなさを堪能(?)できます。

同時に、
自分の大切な子供を失うということが、
どれほどの苦しみなのかも伝わってきます。






もう1つ、めんまを亡くした後の
じんたんじんたんのお母さん(塔子さん)のやり取り。

「仁太、いっしょけんめ、いっしょけんめよ」

何も聞かずに、それだけ言って。

俺の頭を抱きしめてくれた。
その時のおふくろは胸もしぼんじまって、
鎖骨のこつんって肌触りと、
ツンとくる薬品の匂いに……
一回、じわって決壊したら


それきり、涙が止まらなくなった。


めんまに会いたい、会いたいって、
薄い胸で泣いた。

アニメ版は、めんまの死に視点がいきますが、
ここでは塔子さんの命に対しても焦点を当てているように感じました。


大切な人を亡くすというのは、
大人にだって耐え難いほどの苦しみです。

それを、
小学生時代に大切な仲間を失い、
母の死期を感じながら生きていくというのは、
一体どれほどの辛さなのか。


アニメ版もそうですが、
小説もまた、痛みなしに触れることは難しい作品かもしれません。


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2.めんまの存在を証明したがらなかったワケ

アニメ版では、結構中盤になってから
めんまが何かモノを動かして存在を証明する
ことをしたので、


それができるんなら最初からやれよ
という意見をよく聞きましたが、
それについてのじんたんの気持ちも書かれていました。

このめんまは、何かに触れることができる。
だったらみんなに、
めんまがここにいる証拠なんて、
いくらでもつきつけることができる。

でも、それをしたくなかったのは。


めんまを。
今だってみんなの仲間だと思ってるめんまを。
夏にぴったりすぎる、
幽霊》なんて存在だって

……超平和バスターズに、
思われたくなかったから。

なるほど。

もし僕だったら、
全員が納得するまで物の浮遊とかしてもらっちゃいますが、
彼は、もっと繊細な気持ちで、
幽霊になってしまった仲間と接していたんですね。



3.小説での「めんまのお願い」

アニメ版では、
めんまが、じんたんのお母さんと
じんたん絶対泣かす」という約束したのが、
「めんまのお願い」だったと取れるような流れになっていますが、

小説版ではそこからもう一歩進んで書かれています。



小説版の、かくれんぼのシーンでは、
じんたんが、
「いつも、人のことばっか考えてねぇで
……泣け!こーいうときは、泣くんだよ!

お前は、自分のために泣くんだ!!
と言い、


めんまが、
「じんたん……ないた!
ないたよ、めんま!

みんなのこと、だけじゃなくてっ……
じぶんの、ことでっ、ないたッ!

だから……めんま……ッ!!」
「せーーーー……のッ!!」
「__……めんま、みつけたッ!!
見つかっ、ちゃっ……た……

という流れになってます・゜・(ノД`)・゜・



アニメ版のラストでも、めんまが泣きながら
じんたん、泣いたよ!
って叫んでますが、

僕は「じんたんを泣かせたよ!」
って意味かと思っていたんですが、
もっと違う意味もあったんですね。


劇場版では、
じんたんが「ノケモン外人」の話を否定して、
めんまを仲間に加えたり、

花火の費用捻出のために慣れないバイトを始めたりと、
「めんまのため」の言動がありましたが、


じんたんの
「もっと自分のこと考えろ」というメッセージには一貫性がありますね。


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4.めんまが生まれ変わった?

めんまは、日記帳を使って、
こんなことを提案しています。

めんまが生まれかわりしたら、
 なにかマークをつけてくる
ことにきめたよ。

 がいいかなあとおもうんだけど、どうおもう?』

そしてラストシーン、
秘密基地の柱に書かれていたのは、
『超平和バスターズはずっとなかよし』


が足されている!!!!


文中には、
それがいつ掘られたものなのか書かれていないので、
成仏する直前に「生まれかわりできるといいな」
という願いを込めて掘った
のか、

あるいは既に生まれかわりをしたから
その文字が浮き出てきた
のか、
そこら辺はぼやかされているのですが、


生まれ変わったのかもしれない
くらいの解釈はできそうです。



もしそうだとしたら、
超平和バスターズは、生まれ変わっためんまに気付けるのでしょうか。


お芋に生まれ変わって、
みんなでホクホクしながら食べてしまうとか
……それはイヤ!!

まとめ

以上を簡単にまとめると、

・めんまの死後の場面も描かれている

・超平和バスターズに、めんまを「幽霊」だと思われるのが嫌で、
 存在証明するのを渋っていた


・かくれんぼのシーンで、めんまは自分のために泣いた

・めんまは生まれ変わったという風にも解釈できる

という感じです。







以上です。
読んでくれてありがとうございます。


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