言ってる意味がよくわかんない!
ってこと、結構ありますよね。
教科書に関しては、
正直「分かりづらっ…」と思う事ばかりでしょう。
今回は、「貿易摩擦とは何か?」について、
塾で8割以上の生徒の点数をアップさせてきたこの僕が、
(うさんくせえw)
少なくとも教科書よりも分かりやすく解説します。
とはいえ、
あなたに「理解しよう」という気持ちがなければ、
ていねいに説明したところで分からないので、
そのつもりで読んで下さいね。
輸出・輸入のバランスの悪さが原因
まず、貿易摩擦とは、輸出と輸入のバランスが悪くなることで起こる、
経済的な問題のことです。
実際に、日本とアメリカで起こったケースで説明します。
1980年代、日本は安くて性能の良い自動車や、
コンピュータ・航空機・さらにオレンジや牛肉などを、
アメリカに輸出していました。
→を使って表すと、
日本 →たくさん輸出→ アメリカ
という感じ。
当然そうなると、
アメリカは、輸出したもらった物の分のお金を
日本に渡します。
日本 ←たくさんのお金← アメリカ
しかし、米国は当時、
あんまり外国に輸出できるようなものが無かったので、
ニッポンには少ししかアメリカからの輸入品がきませんでした。
日本 ←ちょっぴり輸入← アメリカ
ニッポンはちょっとしか輸入品をもらっていないので、
当然その分、払うお金も少なくすみます。
日本 →ちょっぴりのお金→ アメリカ
そうなると、
貿易を通して、日本にはたくさんお金が入ってきますが、
アメリカはお金が出ていく一方です。
繰り返しになりますが、
この輸出と輸入のバランスが取れていない状態を、
貿易摩擦といいます。
日本からしたら、
お金がいっぱい入ってきてハッピーですが、
アメリカ側はお金が無くなって行くので、
不満が爆発。
サッカーで例えると、
前半で日本が10対0で有利に立ち、
後半は日本が11人全員で守りを固め、
1点もアメリカに入れさせないような状態です。
サッカーなら、別に反則ではありませんが、
「貿易」の場合だと、
お金が無くて生活に困る米国人がたくさん出てきてしまうので、
なかなか問題なのです(まあ反則ではないけど)。
おこなった3つの対策
さてでは、このバランスを元に戻すためにはどうすれば良いでしょうか?生徒にこの質問をしてみた答え。
「そんなの無視すればいい」
ダメです。もっとアメリカ人に優しくして。
「とりあえずお金をあげる」
それはやりすぎ。日本に得がない。
「なぐさめてあげよう」
心のバランスはとらんでいい。
当然ですがどれも違います。
正解:主な対策な3つです。
①日本からの輸出量を少なくする
アメリカ側からの輸入の量をいきなり多くするのは難しい。なのでアメリカは「日本からの輸出減らしてよ」
とお願いする訳です。
日本からしたらちょっとイヤな交渉かもですね。
「こっちは良い物作ってるのになんでさ!」
的な不満も出ました。
②アメリカが、自分の国で物を作る
ニッポンの車は安くていい物ばかりでしたが、アメ車だってニッポンにはない良さがあります。
だから、自分の国での生産も頑張ろうととしました。
①に比べて、これは積極的で良い対策ですね。
また、
日本の商品を、アメリカの工場で作る
ということもしました。
そうすることで、仕事がなくて困っていたアメリカ人の仕事場が増え、
結果として経済が良くなるわけです。
③輸入をしやすくする
関税といって、輸出したり輸入したりする時にかかるお金があるのですが、
そのお金を安くして輸入をしやすくしたり、
アメリカ側の「もっとウチの物輸入してよ!」
というリクエストに答えたりして、
できるだけ輸入の量を増やしてあげようと努力しました。
もちろん、全然いらないものを売りつけられても買いはしませんけどね。
現在までに、アメリカが貢献してくれた輸入品の1つは
医薬品。
普通では治せないような難病の薬などを始め、
僕やあなたが普段飲んでいる風邪薬なんかも、
元をたどればアメリカが作った物だったりします。
「ザ・世界が仰天」ってテレビ番組で、
たまに難病を持った人の話を特集してたりしますが、
あのVTRってたいてい海外が舞台ですしね。
まとめ
以上を簡単にまとめると、・貿易摩擦とは、輸出と輸入のバランスが悪くなることで起こる、
経済的な問題のこと
・日本は輸出を減らしたりして、バランスをとった
・アメリカは、日本への輸出を増やしてバランスをとった
・その他、日本の商品をアメリカで作った
という感じです。
今現在は、
ニッポンとアメリカの間に、
目立った貿易摩擦は起きていません。
つまり、解消されています。
これも、一昔前の年代の人達が、
バランスを取ろうと努力した結果です。
というか、今は
米国人の方が日本よりもお金持っているイメージですよね(^_^;)
日本が苦しくなったら、
きっと今度はアメリカがニッポンを助けてくれることでしょう。
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