時をかける少女ネタバレ(原作小説)&アニメ版との3つの繋がり

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筒井康隆さんの
「時をかける少女」のあらすじをまとめました。

また、アニメ映画版と原作小説の繋がり
3点紹介します。

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原作のあらすじ

筒井先生の小説は、
アニメ映画のそれとはほとんど別の作品と言えるくらい違います。

あらすじをまとめてみます。



ヒロインがタイムリープ

ヒロインは、おしとやかな雰囲気の芳山(よしやま)和子(15歳)、
ヒーローは、細身で長身の深町一夫
ずんぐりむっくりの浅倉吾朗

彼等は理科室で掃除をしていて
ヒロインの和子がゴミ捨てに行った際、
理科の実験室から物音が聞こえた。


入ってみると、さらにガラスの割れる音が。
「誰なの!」と叫んで確認するが、そこには誰の姿もなかった

そして、ラベンダーの匂いを感じたかと思うと彼女は気を失った。


その後、大きな地震が起き、さらに吾朗の家が火事になる。
しかしその翌日、和子以外の人間はその事を覚えていなかった。

危機的な状況が起こったため、
彼女だけが過去にタイムリープしていた。



理科の先生に相談。和子は再び過去へ

一夫と吾朗が、彼女がタイムリープしたことを納得したのち、
理科の先生に彼等は相談した。

先生は彼らの話を信じてくれて、
最初の原因である「ラベンダーの匂いがした実験室」のあの日に
彼女が戻れば事件は解決する
と提案。


そして鉄骨が彼女の上から落ちてきた。
危機的な状態になった彼女は再び過去に飛ぶことに成功した。


飛んだ先の日にちを確認し、
再度「あの日の実験室」にタイムリープ。

侵入者が入ってくるのを待つことに。


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犯人の告白

そこに現れたのは、仲間の一人である深町一夫だった。


彼はそこで、自分は未来人であること、
未来に戻るための薬の調合をここでしていたこと、
本名は「ケン・ソゴル」という名であること、
年齢が本当は11歳であること、

そして和子に恋心があることを告白


さらに、未来の法律に殉ずるため、
和子達の記憶から、自分の情報を消す必要があることを告げる。

きっとまた会いに来るという約束をし、
記憶を消したあと、彼は未来へと帰って行った。





原作とアニメ版の繋がり

アニメ版の方は、
原作から20年後の世界という設定。

基本的に接点は少ないですが、
でも2作は全く関係性が無いという訳ではありません。

今回はそれを3つ紹介します。



①「和子」と「魔女おばさん」

作中のヒロイン和子は、
アニメの方の魔女おばさんと同一人物


そして、
真琴ほど行動的なキャラクターではないものの、
彼女と似ている部分も強く感じます。

魔女おばさん=真琴の未来の姿に近い存在
と思うこともできる
訳です。


そりゃあ例えば、もう結婚して子供もいて、
学生時代に出会った彼のことは、
すっかり思い出として過去のものになっている。

って設定だったとしたら、
なかなか主人公2人の恋心に水を差す存在になってしまいますし(^_^;)



②千昭と一夫の未来

一夫は、2600年より先から来た未来人


そしてタイムトラベルのやり方は、
原作はラベンダー、
アニメ版はクルミを使ったやり方。

恐らく、
アニメ版の方がより進化したやり方なので、

もし原作とアニメの時系列に繋がりがあるのだとすれば、
千昭がいる未来も、2600年以降の世界なのだと思われます。


千昭のいる未来は、
「大飢饉」を感じさせるセリフがありましたが、
一夫の未来は全然そんな感じではありませんでしたので、
個人的には、千昭は2700年以降の世界から来たのだと思っています。


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③和子の記憶は消されていた

小説の方では、ラストに主人公達はみんな記憶を消されてしまいます。

でも、振る舞いから察するに、
魔女おばさん(アニメの方)は記憶が戻っていましたよね。

しかも、彼女を含めた3人の写真が飾ってあるという。


「細かい矛盾点が全くないアニメ」という作り方ではなかったと思っているので
設定としては「まあなぜか記憶が甦ったんだね」
くらいの感覚で見ると良いのだと思っているのですが、

映画の真琴も記憶を消されてはいませんし、
将来は魔女おばさんのような感じで
それでいて真琴らしいやり方で
千昭を想っていてほしい
なーと思います。




終わりに

筒井先生のこの作品は、
実に7作品以上も映像化されています。

こんなにいろんな角度からリメイクされる作品も珍しいですよね。

それだけこの作品には、
時代を超えて愛される普遍的なものがあるのだと思います。

まさに時をかけているってことか!
(別に上手くない)



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以上です。読んでくれてありがとうございます。


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