第10話「花火」で、
超平和バスターズが作った花火が打ち上げられていました。
「龍勢祭り」はそのモデルになっているお祭りです。
めんまを成仏させるため、
みんなでバイトしてお金を貯め、
花火職人の人に頭を下げ、
そこから色んなことがあって、
戸惑いの気持ちを抱えながら打ち上げた花火。
あのシーンは、何度見ても切ない気持ちになります。
あの花は、
埼玉県秩父(ちちぶ)市がモデルになっているアニメですが、
その花火の場面は、
「龍勢祭り(龍勢祭)」
というお祭りがモデルになっているんです。
龍勢とは?
龍勢祭り(りゅうせいまつり)は、埼玉県秩父市で、
毎年十月の第二日曜日に行われているお祭りです。
そこで毎年打ち上げられているのが、
「龍勢」という名前の花火です。
実際にその花火を打ち上げている様子。
秩父吉田龍勢祭りより
あの花で打ち上げられた花火そっくりです。
(これがモデルなんだから当たり前ですけど)
そして、いわゆる「普通の打ち上げ花火」とは
だいぶ見た目も違いますね。
龍勢は、「花火」でもありますが
「手作りロケット」でもあります。
毎年、秩父市の吉田地区の地域の人々を中心に、
手作りでロケット構造の花火を作っているのです。
名前の由来ですが、
昔は夜に龍勢を打ち上げられており、
その様子が星のようだったことから
「流星」と名付けられ、
また、そのロケットの勢いが速く、
空高く上がる様が龍のような勢いだったことから、
「龍勢」という文字になりました。
龍勢作りには、現在27もの流派(団体)があり、
毎年30本もの龍勢が打ち上げられます。
龍勢の大きさは約15~18m、
重さは約30~40kgにも及び、
それを、各流派の人たちが1年越しで作っていくのです。
製作期間自体は1年と長いですが、
本格的に作り出すのは約1か月前から。
超平和バスターズは、ひと夏で花火を作っていましたが、
花火職人さんの協力もあれば、
現実的にも可能な期間なのかもしれません。
地域活性化のために再開された花火作り
龍勢祭りは、400年以上の伝統があると伝えられており、
毎年のように行われてきたお祭りですが、
昭和37年~46年の数年間は中止していたそうです。
理由としては、
時代の変化により、
農業を営んでいた人々が会社勤めをするようになり、
龍勢を作るのが難しくなったことが大きいようです。
元々龍勢は、農民によって伝えられてきたもの。
時間がとれないという問題だけでなく、
農家から離れてしまっては、
やる意味を見出すことも難しかったのかもしれません。
結果として、
龍勢祭りが無くなっていた期間は、地域の活気が減少。
そして、地域の活性化のため、
「もう一度龍勢が見たい」という意見が出始めました。
その結果、龍勢保存会が立ち上げられ、
再び龍勢祭りが開かれることになり、現在に至っています。
個人的な意見ですが、
この話は、「あの花にちょっとだけ似てるなー」
って思いました。
あの花では、少年時代は仲が良かったのに、
めんまとの別れを機に自然消滅してしまった超平和バスターズが、
「めんまのお願いを叶えよう」という想いから、
再び結束を深めていきます。
そこで行ったのは、
みんなで花火を作ること。
「花火作ろう」と張り切っていたけど、
結局作ることができなかった小学生時代。
その願いを叶えるために、
「もう一度花火を作ろう」と立ち上がった超平和バスターズの姿と、
地域の活気を取り戻すため龍勢祭りを再開した方々に、
どこか近しいものを感じます。
近年は、超平和バスターズの声優陣も毎年参加
アニメの放映が始まった2011年からは、毎年あの花の声優さんが龍勢祭りにゲスト出演しており、
龍勢点火前に、
そのお祭り伝統の口上(観客への挨拶)を語ってくれます。
2011年は、めんま役の茅野愛衣さん、
2012年は、つるこ役の早見沙織さん、
2013年は、茅野さんとぽっぽ役の近藤孝行さんが来てくれました。
いちあの花ファンとしては、
そんなコラボレーションがあることが感無量です。
じんたん役の入野自由さん、
あなる役の戸松遥さん、
ゆきあつ役の櫻井孝宏さんも、
どこかのタイミングで来てくれるかもしれませんね。
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以上です。
読んでくれてありがとうございます。
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