何度も見返してる人は多い
と思いますし、
初見で見たばかりの人には、
いつか見返してほしい作品。
他のポケモン映画もそうなんですけど、
水の都は特に語りたくなる要素がたくさんあって、
未だに魅力的な映画だと思えます。
今回は、
自分の感想をメインにしながら、
この作品の魅力を
いくつかのポイントごとにまとめました。
「水」との関わりが大きなテーマになっている
タイトルに「水の都」と付いているように、「水と生き物たちの関わり」が
1つのテーマになっている映画。
いくつか水に関してのポイントになってる所をあげてみます。
①アルトマーレという街
劇中に出てくる都市、アルトマーレは、イタリアのヴェネチアがモデルになっていて、
ヴェネチアは実際に「水の都」と言われています。
実際に水上タクシーやゴンドラに
乗ることができる街なので、
この映画の雰囲気にピッタリと言えます。
Wikipediaによると、
アルトマーレはイタリア語で「永遠の海」という意味。
この映画を象徴しているような言葉です。
②水の美しさと恐ろしさ
「水」をテーマに描かれたポケモンアニメ作品はもう1つあって、「ミュウツー 我ハココニ在リ」という
劇場版映画「ミュウツーの逆襲」の続編の物語でも、
水のことがテーマになっています。
その作品との違いは、
「我ハココニ在リ」は
水が「生き物や自然の根源」として描かれていて、
カスミやタケシは
劇中に出てくるピュアズロックの天然水を
「おいしい~~~!!!!」
と飲んでいたり、
傷だらけのミュウツーが、
そのピュアズロックの湖の中に浸かっていると、
みるみる力を取り戻す描写があります。
それに対して、
この作品を通して僕が感じたのは、
「水の美しさ」と「水の恐ろしさ」。
冒頭では、カスミが
水上レースのメダルを見ながら
「きれい!!」と言っていたり、
最後の方の場面では、
地球(のような星)を見ながらカスミが
「青い水の星…きれい…」と言っていたり、
「美しさ」を感じさせる描写がいくつもありました。
しかし、
心悪しきものがしずくに触れると暴走が起こってしまったり、
巨大な津波が起こったりと、
水が「危険なものにもなりうる」
という示唆も感じられました。
③「こころのしずく」はラティオスの命
特に無印の頃のポケモン映画は、小さい子供が一度見ただけでは理解できないような
「ちょっと難しい伏線」が貼られていたりします。
この映画で僕が一番そう感じたのは、
「こころのしずくの作られ方」。
中盤であった、
最初の「ゆめうつし」のシーン。
あそこでは、
ラティアスとラティオスが相手の見えている世界を共有する、
つまり「視覚化のみ」できる能力でした。
でも、ラストの2匹のゆめうつしのシーンでは、
ゆめうつしの最後に、
新しいこころのしずくがカノンの手元に。
つまり「視覚化+物質化」しているわけです。
おそらくこれは、
こころのしずくという結晶は、
ラティオスの命と引き換えにしか作ることのできないもの
なのだと思いました。
そのしずくを見つめながら、
ボンゴレ「世界で一番きれいな光じゃ」と言った言葉が印象に残りました。
カノン「ずっとずっと、この街を守っていてね、ラティオス」
おそらく、
それ以前に飾られていたしずくも、
前の代のラティオスの命の結晶だったのだと思います。
その他の魅力
④4匹の伝説ポケモンが映る
これはWikipediaで読むまで全く気付かなかったのですが、作中に「ミュウツー・ルギア・エンテイ・セレビイ」の、
前作までの伝説ポケモン達が
「うっすら」映っているのです。
当然ですが、
どれも壁画とかで、
実際に生きてる奴が映る訳じゃないですよ。
僕は一応4匹とも見つけましたけど、
「これ…かなあ…」って程度のうっすら感でしたw
一応紹介しておくと、
4匹とも、サトシがカノンを追いかける最中に紛れ込んでいて、
最初のミュウツーが、
21分30秒あたりで、
道に描かれている落書きの左上。
光の加減で見えづらい場所に描かれていて、
「…ミュウツー?…ミュウ?」
ってくらいうっすらです。
ルギアが、22分20秒あたりで、
右にヤミカラスが2匹いる場面での
左側の建物のデザインとしてうっすら。
セレビィが、23分20秒くらいに、
広場の絵柄の左下のデザイン画として。
エンテイが、大分時間が離れて、56分20秒くらいで、
橋に絵が刻まれています。
何度もしつこいですけど、
全部「うっっっっすら」ですからね!
⑤BGMの美しさ
演奏しているのは、アコーディオニストのcobaさん。
他の記事でも詳しく書きましたけど、
アコーディオンの雰囲気と、
ヨーロッパの街並みの雰囲気が
とてもマッチしていて良かったです。
ちなみに、アコーディオンという楽器自体、
ヨーロッパ生まれの楽器なんですよ。
⑥ラストのキスシーン
「最後のサトシへのキスはどっちがしたの?」多分、この映画で一番話されている議論でしょうね。
これも他の記事でもまとめてみたのですけど、
僕は個人的には、
「カノンのフリをしたラティアスのフリをしたカノン」
だと思いました。
まあ、カノンだとすると、
ちょっとラティアスに対しての
裏切り行為にもなりかねないんですけど、
そこは子供向け作品なのでライトに考えて(^_^;)
おわりに
これがポケモンの「無印」の最後の映画なんですよね。劇場版ポケットモンスター自体は、
今も変わらず続いているので嬉しい限りなのですが、
この頃のポケモンの空気感は、
今はあんまりないような気がします。
サトシカスミタケシのトリオも、
この作品が最後ですし。
別に変わることがダメとは全然思ってないんですけど、
この頃にしか感じられない空気感に
時々触れたくなるんです。
また思い出した時に
見返したいと思いました。
この作品は、U-NEXTで見れます。
本ページの情報は2022年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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以上です。
読んでくれてありがとうございます。
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