「学級王ヤマザキ」
が浮かびます。
あの時代に小学生だった人なら
かなり印象に残りますよね。
でも、コロコロって
年齢とともに買わなくなっちゃうものなので、
最終回を知らない人も多いです。
今回は、
最終回のあらすじや、
「ポケモンショック」との関連、
作者のその後などをまとめました。
ラストの話
この漫画は基本的に1話完結の物語構成な訳ですけど、
最終回も、特に前話の話を引き継ぐ訳ではなく
普通に1話完結でした。
まず、主人公ヤマザキの服から
1枚の写真が落ちます。
拾ってみると、
それは彼の両親の写真(そして2人とも超濃い髪型w)。
イケメンのクラスメイトの拓也とブタ田は、
心の中で
うわ~、すっげー濃い人たち……。とツッコミ。
そして噂をすれば、
その両親が飛行船に乗って登場。
家族の再会も束の間、
父はヤマザキにこう言います。
「ヤマザキ王国 王子のおきてを忘れたのか?」
「ヤマザキ王国王子は、
13歳をむかえる前にたった1人で世界に旅立ち、
自らの手で 自らの王国を
築き上げなければならないおきてがあるのだ!!」
ヤマザキ「ええ~~!!
そんなおきて知らなかったのだ~~!!」
父「あれ……、言ってなかったっけ?」
ヤマザキ「まったくの初耳なのだー!!」
ヤマザキ「そんなの、急に言われても困るのだ……。
だってわがはいは学級王!
わがはいがいなくなったらクラスのみんなが悲しむのだー!!」
振り返ると、思いっきり喜んでるクラスメイト達ww
そして半分ヤケクソで
旅立つことを決意。
翌日の旅立ちの日。
見送りに来たのはおじじ様とおばば様のみ。
そこに、
「待ってー!!」の声。
やって来たのは苦院エリカ。
来ただけなのに、即行蹴り飛ばされるww
でも、
涙目のプ―助(主人公の体内から生まれた)も現れ、
号泣のワタナベ軍団(動物たちの家来)も登場。
気球に乗って飛び立ちます。
そしてラストは、
学校の屋上にクラスメイト達が集合。
拓也・ブタ田・姫野きさき・メメ子先生らの姿が!
そして飛び立つヤマザキに
パイなら~~~~!!の挨拶。
ラストシーンは誰もいない教室にて、
ぼくたちの学級王ヤマザキは永久に不滅です!!
おわり
僕の、大人になって読み返してみた感想ですが、
良くも悪くも、
この漫画らしいあっさりした終わり方だな
って感じを受けました。
一応ラストにちょっとだけ感動っぽいお別れをしてますけど、
本当に「一応」って感じだったので(^_^;)
この作品は95%以上ギャグで構成されているものなので、
(ごく一部感動できた回もあったけど)
大きなクライマックスがある訳でもなく、
「あ、今回で最終回なのか」ってくらいの終わり方が
合っている気がしました。
さらに、コミックスの作者のあとがきコメントを読むと
「この連載をやめて、新作をはじめませんか?」
という打診があったのが、
連載終了の、たったの4話前だったそう。
そりゃ、
あと4話で終わらせなきゃならないのに、
感動の展開も何も描けないですよね(^_^;)
でも、最終話の前の2話は、
・「ヤマザキ王国お引っ越し」の巻
・「さよならワタナベ」の巻
と、タイトルは終わりっぽい感じになってます。
(内容は通常通りのギャグだったけど)
「ポケモンショック」による代打放送
ご存知の方も多いとは思いますが、この漫画は2回ほどテレビアニメとして放送されています。
1回目は、
子供向け番組「おはスタ」のコーナーの1つとして。
そしてもう1回は、
ポケモンが放送できなかった時の代理番組として。
98年、通称「ポリゴンショック」によって
アニメポケットモンスターの放送が
一時中断されることになった時、
翌週からこの作品が(^_^;)
これはかなり賛否両論だったようです。
「普通に楽しめた」という人も多数いましたが、
「ポケモンが見たい」と泣きだす子がいたり、
ゴールデンタイムにやるような趣向のものではないので、
PTAからクレームが来たりしたそうで。
そりゃあ、その前まで放送していたのが
あの天下のポケモンで、
基本的には老若男女が楽しめるような作品でしたから、
(タケシの暴走除く)
純粋にテレビを楽しみたい層の人には
「なんでこのアニメ!?」という反応が来るのも、
ある意味自然なことなのかもしれません。
僕自身、
好きな漫画ではあるんですけど
ちょっと引いてしまうようなネタもありましたし、
当時の僕の小学校の先生が
「そういうアニメを見てる暇があったら
もっと良い作品を見なさい」
と言われ、
悔しいような悲しいような図星をつかれたような、
なんとも複雑な気分になったのも覚えています。
「だったらもっとみんなで見れる番組を使えばいいのに」
って話ですが、
そこはCMに付いている会社さんとの関係がありますから、
「小学館系列の」「子供向けの」という縛りがありますし、
ましてポケモンショックの代打ですから
「早急に出せるアニメ」という縛りもある訳です。
当時の横並びのアニメは
「超速スピナー」や「スーパービーダマン」
「グランダー武蔵」など。
どれも好きな漫画でしたけど、
「ゴールデンで流すかー?」
という疑問符が沸いてしまいます。
おそらく「レッツ&ゴー」が一番人気でしたけど、
他の曜日で放送しているアニメを
別の曜日に流す訳にも行きませんから、
やっぱり「学級王ヤマザキ」がベストだったのかなと
個人的には思います。
作者のその後
この作品の原作者は「樫本学ヴ」先生。この漫画終了のあとに描いたのが
「コロッケ!」という冒険漫画。
「ヤマザキ」で読むのをやめている人は
ちょっと面くらうかもしれないくらい、
しっかりストーリー性のある作品です。
2003年から2005年まで
2年間アニメ化もされており、
樫本先生の一番の代表作と言えます。
次に連載したのが
「ぼくはガリレオ」という、
神様を目指すための入学試験に挑む漫画。
(独特な設定(^_^;))
こちらも全10巻と
なかなか長期連載でしたが、
アニメ化などはなく、
特別大きな評判にもなっていないので
コロッケのような「ヒット作!」って感じではないですね。
次の連載が
「キメルのYOYO!」というヨーヨー漫画。
僕は世代的に
「ヨーヨー漫画=超速スピナー」
となってしまいますけど、
ヨーヨー自体は普遍的にいつの時代もある玩具ですからね。
これは全3巻。
これまでの作品に比べれば、
比較的短い連載でした。
終わりに
上にも書きましたけど、話の内容や、イレギュラーなアニメ放送などもあって、
賛否が分かれる作品だと言えます。
でも、
小学生時代に毎月読んでいたというのもあって
「ギャグ漫画」と言えば、
この作品が頭に浮かびます。
内容のクオリティ云々じゃなく、
思い出としてこれを読んでいたことが大事なのでね。
興味のある方は読んでみてください。
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学級王ヤマザキ、懐かしいですね。
アニメを放送していた頃は月曜日が1時間目、火曜日が2時間目、水曜日が3時間目、木曜日が4時間目、金曜日が5時間目でしたね。
1週間分まとめて再放送したものもありましたが。
キャラ名は王様の臣下や日本人の名字から取られているのでしょうかね。
西岡3条10丁目さん、コメントありがとうございます。
>アニメを放送していた頃は月曜日が1時間目、火曜日が2時間目、水曜日が3時間目、木曜日が4時間目、金曜日が5時間目でしたね。
そうでしたねー。
「学級王」なだけあってそこは良い演出ですねw
>キャラ名は王様の臣下や日本人の名字から取られているのでしょうかね。
あーなるほど、それは気づきませんでした!
不思議なネーミングが多いなーと思っていましたが、
そういうことだったのかもしれません!