卒業すると算数自体はあまり使わなくなるので、
解いてみると意外と難しいということがあります。
小学2年、3年、4年、5年生までで習う算数の問題を
全部で7問紹介します。
知識としては小学生でも十分できる内容ですが、
意外に大人でも引っかかる難しさもあります。
是非チャレンジしてみてください。
※紙とペンがあった方が解きやすいです。
全7問
では行きます。Q1:小学2年生問題
1から9までの数字が書いてるカードが1枚ずつあります。これを、A君、B君、C君の3人に、3枚ずつ配ったところ、3人とも、カードを足した合計の大きさが同じになりました。
A君は1、B君は2と4を持っていました。
C君のカード3枚をこたえてください。
A:1・□・□
B:2・4・□
C:□・□・□
B:2・4・□
C:□・□・□
答え
3・5・7
まず、1から9までを全て足してみます。
1+2+3+4+5+6+7+8+9=45
合計45ということは、
それを3人で分けると
45÷3=15
つまり、一人当たりの合計が15になれば良いということ。
まずB君は、
2+4+□=15なので、
9が入り、
A君は⑨が使えないこともあり、
1+□+□=15ですから、
6と8が入ります。
余った、
3と5と7(足すと15)となり、
正解が導けます。
小2でも解ける問題ですから、
1個ずつ当てはめていっても計算なしで解けるのですが、
1人当たりの合計は15
ということが分かるだけでも、解くのが一気に簡単になります。
Q2:小学2年生問題
あなたは、10段ある階段の登る前の状態にいます。「3歩上がったら2歩下がる」というルールで階段を上るとき、
一番上の段に行くまで、全部で何歩歩くでしょう?
答え
38歩
もちろんこれも、1つずつ数えていっても解くことはできますが、
考え方として、まず押えるべきは、
「3段上がって2段降りる=5歩」
ということ。
これを7回繰り返すと、7段目に立ちます。
(8回繰り返してしまったら、10段目まで行った後に2歩下がるところまでカウントしてしまいます)
さらに3歩進んで10段目ですから、
5×7+3=38
となります。
小学校低学年の応用問題は、
大人が使えるような公式などはほとんど習っていないため、工夫で問題を解くことが多いです。
なのでこういった、式を使うだけではない部分でも頭を使う問題になるので、
逆に難しかったりしますね(^-^;
Q3:小学2年生問題
1から6の数字を1つずつ使って、次の空欄を埋めてください。
□+□+□+□=□□
答え
2+3+4+6=15
はっきりとした計算方法は無いのですが、ポイントは、
1.1から6の合計を考えると答えの十の位は「1」しか入らないこと。
あとは、一の位に入るものを1つずつ確認していくしかありません。
スパっとした計算方法が無いからこそ、
逆に難しく感じるのが小学校低学年の問題の特徴ともいえます。
Q4:3年生問題
小型のトラックに同じ大きさの荷物60個を、1度に8個ずつ運びました。
何回運べば運び終わる?
答え
8回
60÷8=7あまり4
大人の人はあまり引っかからない問題だと思いますが、
小学生の頃は、
「7あまり4回」とそのまま書いてしまった生徒も多いはず。
こういう間違いをしたときは、
先生によく「文章をよく読みなさい」「まずは国語を勉強しなさい」と
少々気分の悪い(すいません)叱責を受けたものです。
割り算を授業で毎日やっていると、
こういうひっかけにかかってしまうものですからね。
Q5:4年生問題
2mの棒があります。これを5等分したうちの2つ分は何mか、分数で答えてください。
答え
5分の4m
これは、ベタですが引っかかりやすい問題。
「5等分のうちの2つ」と聞くと、5分の2と答えてしまう小学生が多いのです。
「2mのうちの」というところまで理解できていれば、
2倍する必要があることが分かりますね。
あなたは引っかからず解けたでしょうか。
Q6:5年生問題
次の式を、「できるだけ簡単な式に変形して」答えを出してください。97×123-92÷4×97
答え
97×123-92÷4×97
=(123-92÷4)×97
=(123-23)×97
=100×97
=9700
一見すると、
100というシンプルな数字は出てこなそうですが、
()を使って1つずつ処理していくと、
暗算でも普通に解けるレベルの式に変えることができます。
97が2つあるので
()でくくるということ自体は想像しやすかったかもしれません。
Q7:5年生問題
同じ問題です。次の□に、+、-、×、÷のどれかを入れて
式を完成させてください。
18□3□2□4=13
答え
18+3-2×4=13
計算感覚が一番の武器になります。
基本的には感覚で記号を入れていくしかありません。
しいて考え方をあげると
まず18の後ろに×を入れると大きすぎるので入りませんね。
÷を入れても、その後13にはなりません。
そして、他の2つの空欄も、÷を入れると少数になってしまうので入る確率は少ないでしょう。
最初に×が入らず、全てに÷が入らない、という前提から考えるのです。
当てはめていけばいずれ正解にはなりますが、
できるだけ少ない回数のチャレンジで正解を導き出したいですね。
終わりに
いかがでしたでしょうか。中学の数学になると、公式をもとに解いていくスタイルが主流ですが、
算数は応用問題においては、公式を使わず計算することが多く求められます。
時間をかければ解けた問題も多かったかもしれませんが、
小学生で習う問題だからといって、ものの数秒で解けた!って問題はあまりなかったのではないでしょうか。
子供のころも、だいぶ頭を使っていたわけです。
参考文献:「大人のほうがてこずる算数」有田八州穂著
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